新!英語がペラペラになる日 - 5

1年間の勉強でTOEIC最高何点とれる?!

次にご紹介するのは、1年間の勉強でTOEICテストが最高何点取れるかにチャレンジした報道記者Tさんのケース。English Avenueでは、バランスのとれた英語学習という観点からTOEICよりもTOEFLやIELTSをお勧めしていますが、仕事で必要な最低限の英語を学習するツールとしてTOEICは多くのビジネスマンが勉強しています。TOEIC 730点以上とらないと会社で昇進できない、と真剣に取り組んでいらっしゃる生徒さんもいらっしゃいます。

さて、Tさんの英語レベルもスタート時は301(中級-1) でした。中学高校では英語は得意科目だったそうですが、放送記者として外国人に取材したときの相手の英語のスピードに圧倒され(通訳さんが隣にいたそうですが)、自分のリスニング能力の低さに愕然としたそうです。ですから、当初の目標は、自然な(容赦ない!)スピードの英語が聞き取れるようになることと、日常会話が不自由なくできるようになることでした。真面目なTさんは、1年くらい経つと担任のネイティブ講師の英語はほぼ聞き取れるようになり、未だゆっくりですが雑談も色々な話題について話せるようになりました。そこで、次は仕事で使える英語を学びたいと、目標を『TOEIC最高点達成プロジェクト』に切り替えました。

最初に受けたTOEICの点数は500点代前半。テストは年に複数回あるので、Tさんは機会があるごとに受験し、毎回少しずつスコアが上がって行きました。それでも、時間内にテストの最後までたどり着かないのが悩みの種でした。読むスピードが遅いためです。途中で点数が下がったこともありましたが、TOEICは受験者の平均点が上がりすぎると全体に難しい問題を投入する回があるため、気にしないように言いました。

English Avenue の授業では、ビジネス関連の英文を日本語に近いスピードで頭から読む練習と、リスニングを中心に過去問を何年分も繰り返しました。担当は引き続き同じネイティブ講師でしたので、授業は全部英語です。それから1年。。最高点は最後に受けたテストでした。900点超えはできませんでしたが、極めて近いスコアを叩き出し、満足されたと思いきや、Tさんはこう言い放ちました。「TOEICって、いかに自分の英語ができないかを証明するテストだと思いますね。これじゃ、満点とってもたいしたことないし。。やっぱり英語で取材するためには地道に続けていくしかないですよね。」

高い所へ到達すると、生徒さん達はもっと欲が出て、もっと高いところを目指すのです! それから半年後、「こないだインタビューしたアメリカ人の英語、100%分かりましたよ!通訳さんが訳した内容が最初から全部分かったんですー!!」と興奮気味に報告され、スマホで取材の様子を見せてくださいました。Tさん、英語、これからも頑張れそうですね!!

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新!英語がペラペラになる日 -4

営業マンの英語学習法

日本で生活をしていると英語を読んだり話したりする必要はないので、日常的に英語を使う機会はほとんどないのが現実です。それでも、私たちが英語を学ぶのはなぜでしょうか? 人それぞれに理由や動機があると思いますが、English Avenueが英語学校を開校した一番の理由は、英語ができると世界中の情報にアクセスすることができ、ぐ〜んと視野が広がり、世界における日本の立ち位置が把握できて、平和を守るために日本人として今何をするべきなのかを考えることができる、ということでした。中東のメディアもヨーロッパのメディアも英語でニュースを流しているので、英語ニュースを視聴している人の情報量は、日本語ニュースだけを見ている人と比べ物になりません。日本が70年守ってきた平和をこれからも維持できるかどうかは、そういった情報量と多角的な視野、英語による日本からの発信力にかかっています。

それでは、日本語しか話す必要のない日本において、どのような方法で英語を身につけることができるのでしょうか? 前回に続き、今回も自分の英語学習方法を見つけ出して確実に上達しているEnglish Avenueの生徒さんの中で、スタート時のレベルが301(中級-1または高校卒業レベル)で2年以上在籍している生徒さん達をご紹介して、彼らの学習方法について考えてみたいと思います。また、同じように頑張っているにもかかわらず途中で断念してしまう人、足踏み状態に陥ってしまっている生徒さんについても考えてみましょう。

まずご紹介したいのは営業マンのFさんです。彼のスタート時のレベル判定は301でしたが、2年後の現在ではTEDトークを楽めるようになってきました。Fさんは、高校レベルの初見の記事をゆっくりと読み、ざっくりと内容を把握することはできたのですが、同じ英文をネイティブ講師が自然なスピードで読むと理解力は半減し、記事に対する自分の意見を述べることは非常に苦手でした。営業マンで性格的に明るく、コミュニケーションしたいという気持ちが強いので会話は楽しく弾むのですが、ネイティブ講師から見ると、彼の話は単語の羅列に始終して文章になっておらず、ずっと聞いているには辛いブロークンな英語でした。

そこで、ご本人が選んだ「レベル別」の映画のストーリー(単語数を制限して書き直された小説)を宿題で読んできてもらい、読んだ内容を書いてある英文を利用して口頭で要約し、質疑応答をする練習を繰り返しました。また、仕事で発表する英文報告書を書いてきてもらい口頭で発表し、それを発音やイントネーションも含めてネイティブが直すという地道な作業を続けました。直した英文はインターネット上のノートに講師が記録していきますので、電車の中などでスマホを使って復習し、「聴き手を想定して」次のレッスンまでに最低10回は「話すように音読」してきてもらいました。

ほんの少しずつですが、進歩を感じ始めたFさんは、夏休みを利用して【30時間ブートキャンプ】(2ヶ月間で30時間の集中講座)を受講し、英語の4技能 – 読む・聴く・話す・書く – はかなり底上げされました。しつこく指摘された「主語 + 動詞…」の英語の語順が、ともすると最初に頭に浮かんだ日本語の「単語」だけになりがちでしたが、今では初めての話題でも” I ”(「私」)を主語にして英語で話すことができるようになりました。まだ道半ばのFさんですが、小説を何冊か読み終わり自信がついてきたようです。仕事が多忙を極めて途中で諦めかけたこともありましたが、何度が手応えを感じた経験を経て、「継続は力なり」と自分に言い聞かせ、次回のWhat’s New? で何を話そうかと考えながら生活しているとおっしゃっています。英語の学習が生活の一部になったため、今後も楽しく続けられそうです。

新!英語がペラペラになる日 -3

IT女子の英語学習法その2

Hさんのスタート時のレベルは中級の初めで、EAのレベルでいうと301. これは、高校程度の英語はゆっくり読めるけれど、文字を見ないで同じ文章をネイティブが読んだだけでは半分以下の理解、といったレベルです。ネイティブとの会話はゆっくりとなら成立しますが、本人の頭の中では日本語と英語がものすごい勢いで行ったり来たりして交錯し、疲労困憊、苦痛の時間となってしまう状態です 。高校を出てから英語は久しぶり、または英語は極力避けてきた、という方の多くは301ですので、ごく普通のスタートでした。

そして、2年3ヶ月後に到達したレベルはなんと601!これは、上級の入り口レベルです。自分の専門分野に関しては、テニスやバレーボールでいうと、ラリーが楽しめるようになり、ピアノやギターでいえば、自分の解釈で楽しみながら人前で演奏できるレベルにまで達したわけです。スゴイですね!!(但し、新聞、雑誌、小説は語彙や英語らしい表現が足らず、まだ十分に楽しめません。)

それでは、Hさんはどのような学習方法で挫折することなく上級-1まで到達することができたのでしょうか?

技術者技術者同士の会議なので、専門用語さえ伝わればあとはなんとかなる、と信じていたHさんは、当初、機密性の高い業務内容について話すことを躊躇していました。授業中にネイティブに直してもらったプレゼンや想定質問を丸暗記しておき、想定外質問には瞬間英作文をする、というアプローチでした。この方法でなんとか国際業務を切り抜けてきたのですが、そのうち自分の英語力が思うように伸びていかないことにフラストレーションを感じ始めました。

日本語と英語は表現方法(レトリック)が異なるので、日本語の発想で準備した日本語のプレゼンをどんなに正確に英語に訳しても伝わりにくい、ということを折に触れて説明したのですが、最初の一年はなかなか理解してもらえませんでした。そこで、私は授業の前後に色々な質問をしてみました、Hさんはそれに丁寧に答えてくれましたが、そのうち私のしつこい素人質問に対して、簡単な言葉を使って論理的に説明ができないことに気づきました。日本語で上手に説明できないことは英語でもできませんから、説明の仕方を英語の論理に整理し直して、少しずつ英語らしい形にしていったのです。

ある日、Hさんは意を決して自分のパソコンを授業に持ち込み、実際のプレゼン資料を見ながら練習を始めました!(もちろん守秘義務があります。)今度の彼女のスタイルは、あえて授業の前には準備をしないで、恥も外聞もかなぐり捨てて、今持っている自分の英語力だけでパワーポイントを説明することから始まりました。それを、素人であるネイティブ講師が聴いて、日本語に引っ張られて不自然に聞こえる箇所を、より自然な英語に修正してネット上のノートに書き留め、理解困難な場合は、とことん質問をして答えさせる、というスタイルでした。Hさんは、自分の専門分野についてはどんな質問が来ても答えられるように、一般の人でもわかるように整理し直して、その内容をネイティブに違和感のない表現方法で伝える練習を繰り返しました。

この新しいアプローチに切り替えてから約1年。彼女の英語プレゼン能力と質疑応答能力は飛躍的に伸びたのです!私たちが感銘を受けたほどです!!復習に多くの時間を割いて実践に臨み、質疑応答がうまくいかず悩み、交渉で適切な発言ができずまた悩む、の繰り返しでしたが、これらの経験と反省、改善、実践のサイクルを継続することにより、少しずつ、でも確実に進歩を実感していったのです。

Hさんの場合は、目の前に大きな課題があり、実際に英語でプレゼンや交渉をする機会に恵まれていたので(当初は極端に嫌がっていましたが)目標が明確で、最終的に本人にとって適切な学習方法を見つけることができました。しかしながら、英語を話したり書いたりする機会があまりない普通の生徒さんにとっては、どのような学習方法が効率的で効果的なのか、どのようにしたら楽しく継続できるのについて、次回考えてみたいと思います。

 

 

新!英語がペラペラになる日 -2

IT女子の英語学習法その1

  最初にご紹介するのは、大手コンピュータメーカーの女性管理職のHさんです。いわゆるリケジョのエリートビジネスパースン、Hさんが初めてEnglish Avenueにカウンセリングを受けに来た時に発した言葉はこうでした。

「私は昔から英語が嫌いです。発音は通じればいいと思っていますし、このプロジェクトが終わればもう英語は必要ないので、パワーポイントを使って英語でプレゼンができるようになれば十分です。」

ということで、3ヵ月のビジネスクラスを受講することになりました。

  Hさんを担当したアメリカ人講師の第一印象は「相手の目を見ないで専門用語を次々に発するのだけど、発音が聞き取りにくく、声が高くて、何を目指して話しているのかちょっと推測できないよ。」

企業秘密もあるため、できるだけ一般的な言葉を使って説明すると最初からおっしゃっていたのですが、念のため事前に私が日本語で説明を聞いても何がポイントなのか皆目見当がつきません。そこで、守秘義務契約を交わした上でパワポ資料を持ってきていただくのは如何でしょうか、と進言したのですが、「それはムリ!」ということでしたので、できる限りのサポートをさせて頂き、あっという間に3ヵ月のレッスンは終了してHさんのプレゼンの日はやって来ました。プレゼンが上手く行ったのかどうかは不明でした。

  その半年後、Hさんはまたもや困った顔をしてやって来て、「また来月からアメリカ人が攻めてくるんです」と言い、今回はプロジェクトが何ヶ月にも渡るので、長期のクラスを受講することになりました。

  それから2年3ヵ月の歳月が流れ、高校生と小学生の2児の母でもあるHさんは多忙を極めながらも英語の学習を続け、さらに出世されて、つい最近こう言ったのです。

「あの〜、私、生まれて初めて英語が楽しくなってきたんです。ぜひ他の生徒さん達に伝えてほしいんですけど、最低でも2年3ヶ月は続けるようにって。できれば3年かな。私は2年3ヶ月目に、本当に初めて英語が好きになってきて、敵が攻めてきた、としか思えなかったアメリカ人達とコミュニケーションがとれるって実感できるようになってきたんです。だからもっと英語の勉強を続けようと思っています。」

何ということでしょう! ! 彼女は今、English Avenueのホームページ『生徒様の声』欄に掲載するコメントを書いてくれています。

  では、この2年3ヶ月の間、彼女はどのような方法で英語学習を続けたのでしょうか?!

新!英語がペラペラになる日

今年こそ本気で英語を勉強する!

  皆さんの中には「今年こそ本気で英語を勉強する!」と年頭に決意し、張り切って英語の学習を始めたものの、6月になる頃には英語を勉強していたことすら忘れて忙しい日常に埋没してしまい、年末になる頃に「あっ!」と思い出して、「来年こそは!」と反省した経験をおもちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?

  巷では、聞き流すだけで英語がペラペラとか、30日や3ヶ月で英語が話せる、といった魅力的なキャッチコピーのついた書籍やDVD教材が山のように売られています。それでも、この本で英語をマスターした、という人に出会ったことがありません。それはなぜなのでしょうか?

  日本に暮らす私たちにとって、今日ちょっと英語の学習をさぼっても、明日特に困るわけでもないし、疲れて帰ってきてビールを飲むと、英語などどうでもよくなってしまいます。でも、いつかは英語が話せるようになりたいし、海外留学もしてみたい、英語を使って国際的な仕事をしてみたい、と思っている方々は少なくないと思います。

  それでは、どうやったら英語の学習を苦行ではなく、楽しく継続できるのでしょうか?英語を仕事や旅行で使っている人たちはどのような方法で身につけたのでしょうか?

  これから、私がEnglish Avenueでお教えしてきた数多くの生徒さんたちの学習方法や、実際に仕事で英語を使って活躍するようになられた生徒さんたちの成功事例をご紹介したいと思います。加えて、中学1年から英語を学び始めた私が、英語を使って仕事をするようになるまでの学習プロセスと、それを振り返ってみて、今理想とする英語学習法についてもお話ししてみたいと思っています。

  皆さんの英語学習の一助になれば嬉しく思います。